木材活用04

木曽町庁舎@木曽町

設計の公募型プロポーザルにより、204社の中から選ばれた設計をもとにつくられた木曽町の新庁舎。
基本構想時から木曽産材の木材を確保するために、町有林の伐採等を進めるなど、官民連携の上しっかりと準備を進めてきました。
全長108mの長大な木造平屋建てで、中山道宿場町の建物にも使われる「出し梁造り」を取り入れたり、全体木材使用量897㎥のうち柱や梁等の構造材に334㎥の無垢材を使用しており、特に木曽特産の「木曽ヒノキ」と今後利用促進を進めたい町内民有林の3割を占める「カラマツ」をふんだんに使用し、木曽らしさが活かされた施設となっています。
また、この庁舎には、地域資源を無駄なく利用できる木質チップバイオマスボイラー(冷暖房)を導入しており、伐採された丸太の全てを使用する環境に配慮した、他に例のない先進的な建築物となっています。

気軽に利用できる多目的スペース「きそラボ」
様々なサイズのテーブルが配され、学習などもできる憩いの場です。

正面玄関入って直ぐの「待合の間」
天井が高く薪ストーブのあるタイル敷きの大広間が来庁者を大らかに迎えます。

ヒノキに囲われた「大会議室(議場)」
木曽産の無垢材で構成する木製トラスが大屋根を支える大空間です。

関係事業者

■設計:千田建築設計
■施工:岡谷・松本土建・正澤・開田 特定建設工事共同企業体